神奈川県相模原市にあるJR相模原駅の北口には「米軍相模総合補給廠」という、広大な米軍の倉庫があります。
その広さ196.7ヘクタール。
ヘクタールってホントわかりづらいですね・・
わかりやすく例えると東京ドーム約42個分!
めちゃくちゃ広い・・・。
相模原駅の駅前から、お隣の矢部駅にかけて広大な土地をブン獲ってます。
駅前の土地がもったいないなぁ、と思っていたら
- 2014年に土地の17ヘクタールが相模原市へ返還
- 35ヘクタールが相模原市と米軍の共同利用
上記のように決定しているのです。
返還、共同利用を合わせて
米軍相模総合補給廠の1/3の土地が、有効活用出来る土地として使用可能になっています。
JR相模原駅の北口は、今どうなっているのか。
2019年5月にこの記事を上げてから1年が経過しました。
改めて2020年5月現在の状況を確認してきましたので、記事を更新します。
相模原駅北口の状況を1年前の写真と比べ、開発が進んでいるのか確認していていきます。
JR相模原駅北口の再開発について
返還+共同利用の土地は一部といっても、ものすごく広大です。
変換された17ヘクタールは、東京ドーム換算すると3.6個分。
共同利用の35ヘクタールは、東京ドーム7.5個分。
駅前という最高の立地条件にあるその広大な土地は、再開発にもってこいの土地です。
2019年5月にこの記事を上げた時には相模原市ホームページに、はっきりとした再開発プランの詳細が掲載されていました。
しかし、2020年5月現在に調べてみると
再開発プランの掲載が、相模原市ホームページから消えています。
大型ショッピングモールやオフィスビルが建つ計画だったはずだが、その文言やイメージ図がなくなっています。
どうやら市長が代わり、当初の計画が見直されてしまったようです。
再開発を公で謳っておいて、市長が代わったから無し。
そんなことが、あっていいのだろうか・・・?
まるで大統領が変わるたびに約束を反故にする、どこかの国みたいです。
これでは市を信じて相模原駅周辺に移住して来た人達にとっては、詐欺ではないでしょうか。
ちょっと納得出来ません。
しかし、再開発を全くしない訳ではないようです。
市のホームページには、こうあります。
首都圏南西部における広域交流拠点として、JR横浜線及び小田急多摩線延伸等、交通結節点としての機能強化及び優れたポテンシャルをいかした相模総合補給廠の一部返還地への商業、業務、文化機能等、多様な都市機能の集積を図る。
具体的な内容の記載は全く無く、非常に分かりづらい・・・。
どうとでも捉えられますが、何かしらの開発はやるってことでしょう。
唐木田駅(東京都多摩市)が終点の小田急多摩線を、相模原駅を経由して上溝駅(相模原市内)まで延線する予定は2020年も、そのまま継続して計画されています。
検討段階ですが。
あれから1年で、JR相模原駅北口は進展があったのでしょうか。
実際にJR相模原駅北口に行ってみた。
JR相模原駅北口は、現在どうなっているのか。
2019年の画像も踏まえて、確認してみます。


上記画像は2019年の画像ですが、この景色は2020年も全く変わっていませんでした。
2019年と比較して、駅前の再開発が進んでいる様子は全く見えません。
昨年と同じルートで、確認を行っていきます。
ロータリーから、返還後に完成したまっすぐな道を進みます。
この道を堺に、返還+共同利用側と米軍補給廠側に別れています。

返還された土地を見た写真。
上記は2019年の画像。
そして下が2020年。

手付かずのまま、何一つ変わっていません。
建物もそのままです。
これはこれで、逆にびっくりしますわ。
せめて、建物くらい解体したらいいのでは・・・。
道を200mくらい進むと信号が1つあり、直進と左に曲がれるよになっています。
直進、左折とも新しい道路です。
今回も前回同様のルートで、左折して歩いてみました。
左折すると、今度はその道を堺に返還側と共同利用側に別れています。
返還された土地を道路から見た(道路から見た駅前方面)
こちらも、一年前と比べてみましょう。
まず2019年の写真2枚をご覧ください。


道路から撮影した返還された2019年の土地側の写真です。
上記2枚も2020年と比べて見てみましょう。
もう予想がついていると思いますが・・・。


はい、そうです。
全く変わっていません。
新しい工事を行っている様子も、一切ありません。
まるで同じ日に撮影したかのよう。
丸一年、何も手を付けていません。
もう、悲しくなりますね。
共同利用の土地を見てみた
今度は返還地を背に、振り返って共同利用の土地を確認してみます。
まずは2019年の写真


こちらは2019年の時点で、工事を行っていました。
この土地はスポーツ、レクリエーションの土地として使用されるとのことで、その計画に変更はないようです。
共同利用地ですので、有事の際は米軍が使用。
まぁ確かに共同利用となると、土地の使い方は公園やグラウンドしかないでしょうね・・・。
この土地は、2020年で工事が進んでいました。



工事の目的がハッキリと記載されていました。
「遊具広場を整備しています」
「芝生広場をつくっています」
の文言が。
2020年9月30日までと記載がありますので、秋には完成する予定ですね。
ゆっくりですが、共同利用地の工事は進んでいることがわかりました。
まとめ
2019年5月の時点から、1年後を確認した結果は
返還地の再開発は、1mmも進んでいません。
共同利用の土地は、少しずつですが工事が進んでいます。
返還地の土地は、このまま数年間放置状態では?
そんな印象でした。
返還から6年が経過しても、全くの手つかず。
計画していた再開発も、市長が代わり見直し。
相模原駅北口は、どうなってしまうのか。
絶好の立地条件である土地を、このまま放置し続けるのでしょうか。
もう期待するだけ、無駄な気になってきました。