パソコンとハブモニターを繋ぐ!USBポートのアップストリームとダウンストリームの意味と違い

先日、大型のPCモニターを購入しました。
34.1インチのウルトラワイドモニターで、豊富なハブ機能を搭載した多機能なモデルです。
USBポートがたくさんあるのですが、その種類には、アップストリームポートとダウンストリームポートという2種類の端子があります。

アップとダウンなので、入力と出力的なものなのだろう。
と、何となく理解したものの、やはりスッキリしません。
そこで、この2つの端子の違いについて詳しく調べてみました。
私と同じように、アップストリームポートとダウンストリームポートの意味が分からない方のために、この2つの端子の違いについてシェアしたいと思います。
USBポートのアップストリームとダウンストリームとは?

USBポートのアップストリームとダウンストリームとは何でしょうか?
結論から言うと、下記が質問の回答となります。
接続された機器から、パソコンへ情報を送信するポート
パソコンから、接続された機器へ情報を送信するポート
アップストリームとダウンストリームは、データの流れる方向を示す言葉です。
アップストリームの意味とは?
まずはアップストリームポートについて。
例えば、パソコンとモニターの関係で考えると、パソコンが中心的な役割を担い、モニターはそれに接続される周辺機器です。
この場合、モニターからパソコンへ、例えばタッチ操作などの情報を送る際に、アップストリームが使われます。
「アップストリーム」は英語で「上流へ」という意味で、外部から中心に向かってデータを流すことを表します。
ダウンストリームの意味とは?
続いて、ダウンストリームポートについて。
アップストリームとは逆に、コンピューターが中心的な役割を担い、周辺機器がそれに接続される関係にある場合、コンピューターから周辺機器へ、例えばディスプレイへ映像信号を送る際に、ダウンストリームが使われます。
「ダウンストリーム」は英語で「下流へ」という意味で、中心から外部に向かってデータを流すことを表します。
HDMIやDisplayPortなどのポートが、このダウンストリームに該当します。
モニターハブが動かない!原因はアップストリームポート
今回ハブモニターを購入し、初めて知ったのですが、HDMIやDisplayPortでパソコンとモニターを接続して映像出力することはできても、モニターのハブ機能をすべて利用するには、アップストリームポートとの接続が必須となります。
モニターのハブ機能は、周辺機器からパソコンへ情報を送信する(アップストリーム)ことを前提としています。
そのため、HDMIやDisplayPortなど、パソコンからモニターへ一方通行で映像信号を送るための出力ポートだけでは、モニターのハブ機能を活用することができません。
モニターへの出力以外にハブ機能を使うためには、パソコンとモニターの間で双方向の通信を行う必要があり、アップストリームポートとダウンストリームポートの両方が必要となります。
Type-AとType-Bは、どっちがアップストリーム?

モニターやプリンターなど、周辺機器に搭載されているUSBポートについて調べてみました。
なぜ、アップストリームとダウンストリームで端子の形状が異なるのでしょうか?
その理由は、挿し間違いを防ぐためです。
もし、両方のポートで同じ形状の端子を使用すると、誤って接続してしまう可能性が高まります。
Type-AとType-Bという異なる形状にすることで、意図しない接続を防止し、機器の故障を防ぐ効果があるのです。
つまり、Type-AとType-Bの主な違いは、挿し間違い防止のための形状の違いのみということになります。
あとがき
接続された機器から、パソコンへ情報を送信するポート
パソコンから、接続された機器へ情報を送信するポート
パソコン側から見て、出力用がダウンストリームポート、入力用がアップストリームポートということになります。

概ね予想通りでしたが、スッキリ解決しました。
この情報が、同じ疑問を抱えている方のお役に立てれば幸いです。
以上です。
では、また。