洗濯物が乾かない・・・。
部屋干しは半乾きのイヤな匂いが・・・。
よくありますよね。
特に梅雨の季節。
ウンザリするほど雨ばかりです。
洗濯物が乾かない悩みを、誰もが抱えていることでしょう。
日本に住んでれば毎年梅雨は来ますし、梅雨以外でも雨が続く日も普通にあります。
ジメジメした季節、特にイヤなのが半乾きの匂い。
湿気が高い日は洗濯物の乾く時間がかかるため、イヤな雑菌臭が残ってしまいます。
乾燥機を使用する手もありますが、1軍(高い服やお気に入りの服)の服は乾燥機にかけられません。
2軍(部屋着とか)、3軍(安い肌着や安い靴下)は別にいいですけど。
加えて乾燥機だと、電気代も心配です。
そこで思い切って、衣類乾燥除湿機を購入しました。
このシャープの衣類乾燥除湿機を選定した理由と、実際に使用して感じたのメリット、デメリットを紹介します。
衣類乾燥除湿機は、まず除湿の方式選びから
まずは購入する除湿機の除湿方式を選定します。
用途や使用する時期で、除湿方式の選択が変わります。
除湿の方式はコンプレッサー方式、デシカント方式、ハイブリット方式の3タイプ
基本的には3タイプの除湿方式から選定します。
- コンプレッサー方式
- デシカント方式
- ハイブリット方式
コンプレッサー方式
コンプレッサー方式は、エアコンの除湿と同じ方法です。
コンプレッサーを通して冷媒(フロンガス)を循環させて、湿った空気を冷やして湿気を水滴に変えます。
コンプレッサー方式のメリット
- 夏場や梅雨時期など高湿度の季節に、パワフルな除湿力を発揮する
- 消費電力が小さいため、ランニングコストが安い
- 部屋の気温上昇がほぼなし
コンプレッサー方式のデメリット
- 冬場など湿度の低い時期は、除湿能力が低い
- 音がうるさい
- 大きくて重い
デシカント方式
デシカント方式とは、水分の吸収性能に優れた乾燥剤(ゼオライト)で水分を吸着させます。
その吸着させた水分を、ヒーターで温めて熱交換器内で結露させて水滴を集める方式です。
デシカント方式のメリット
- 湿度で能力変化がないため、冬場でも使用が可能
- 静か
- コンパクトな機種が多い
デシカント方式のデメリット
- ヒーターを使用するため、室内の温度が上昇する
- 夏場には不向き
- 消費電力がコンプレッサー方式の2〜3倍
ハイブリット方式
ハイブリット方式とは、夏場はコンプレッサー方式で冬場はデシカント方式で運転する、いいとこ取りのタイプです。
ハイブリット方式のメリット
- 気温によって除湿方式を変えられる
- 1年を通じて使用ができる
ハイブリット方式のデメリット
- 本体が大きくなる
- 価格が高い
3種類のメリット、デメリットは明確に別れますね。
我が家の使用の目的は湿気の多い時期のみ。
つまり夏場と梅雨時期に限定されます。
冬場に除湿機を使用することは、全く想定していません。
冬場は逆に、加湿したいくらいですから。
ということで
方式はコンプレッサーで決定です。
音がうるさいってことが、心配なところでしたが。
衣類乾燥除湿機の機種を選定
除湿方式が決定したので、次は機種選定です。
湿気の多い時期だけの使用ですから、他の機能は求めていません。
問題なく除湿できれば、無駄な機能は不要と判断。
我が家では高い(¥70,000オーバー)加湿空気清浄機を使用していた事がありましたが、メンテナンス不足で2年足らずでダメにしてしまいました。
掃除しても、カビ臭いあのイヤな匂いがとれなくなってしまったのです。
加湿機能のせいで、空気清浄機の性能を失ったと思っています。
ですので今回は
除湿機能+価格重視です。
予算は¥20,000くらい。
その条件で我が家が選定したのは、シャープのCV-H120-Wという製品。
購入の理由は
- 口コミが良かった
- ランキングサイト1位の常連
- 価格帯が安すぎず、高すぎない
早速Amazonで購入。
しかしAmazonはすごいですね。
発注した翌日発送で出荷とは。
シャープの衣類乾燥除湿機CV-H120-Wの外観と使用した感想レビュー
外観と使用して感じた率直な感想を紹介します。
外観
大きさは一般的なよくある加湿空気清浄機くらい。
サイズは想定通りですが、重さが予想外に重い。
プラスチックの見た目に反して、中身が詰まっている感じです。
ズッシリきます。
15.5kgですので年配の方や女性は、注意が必要です。
頻繁に違う階に運んでだり、色々な部屋で使用したい方には向きません。
キャスターはついていますので、平面移動では持ち上げることは不要です。
・・・ん?
このキャスター、
横にしか移動できません。
上位機種も横移動しかできないので、きっと何か意味があるんでしょう。
キャスターがプラスチック性ですので、持ち上げなくても床を滑らすことはできます。
持ち上げずに右、左と交互に引っ張れば、意外と簡単に前後移動も可能。
滑らせても、床は傷付きませんでした。
使用してみたファーストインプレッション
さっそく使用してみました。
まずは懸念してた音を確認。
スイッチを入れた感想は、
こりゃマジでうるさいわ・・・。
コンプレッサーの音がうるさいとの口コミでしたが、コンプレッサーというより風の音です。
ゴォォぉぉぉぉぉ!って風の音。
空気清浄機の最強出力レベルの音。
掃除機レベルの音。
我が家ではリビングとは違う部屋で部屋干ししているのであまり支障ありませんが、リビングでこの除湿機を使用するのであればちょっとキツイかも。
テレビの音とか聞こえなくなります。
弱なら大丈夫ですが。
除湿効果を検証してみた
音は我慢として、除湿の機能はどうなのか。
6畳の部屋で計測。
普段は湿度が上がることがイヤですので部屋のドアを開けっ放しで部屋干ししていますが、今回は締め切って計測します。
まずは洗濯物を干した後の、湿度を計測。
部屋干し後に、グングン湿度が上昇。
70%まで上がりました。
湿度が上昇したところで、使用してみます。
運転は「自動」で、スイングは「広角」で検証します。
使用して5分後の湿度です。
除湿どころか、湿度が上がっています。
どういうことだ?
そうか、わかったぞ。
風を洗濯物に吹き付けているので、湿気が空気中に飛んでいる状態なんだ。
それでは15分後の、湿度はどうでしょうか。
変わってない・・・。
これは10分や15分で、結果が変わるわけではなさそうです。
しばらく運転して、1時間後の湿度を計測してみました。
おお!!!
下がってる!!!
今度は劇的に下がっています。
まず洗濯物に風をあてて湿気を空気中に飛ばし、その湿気を吸い込んで除湿しているのです。
運転後は最初に湿度が上がり、その後下がることがわかりました。
次は、2時間後の結果を見てみたいと思います。
しばらく放置。
リビングでくつろいでいると、部屋干しの部屋から機械音が。
「ピーーー。」
ん?いまピーって聞こえたぞ。
除湿機を確認したところ、今度は勝手に停止してました。
説明書を調べると、自動運転の説明にこうありました。
運転開始から約60分たって湿度が55%未満になるか、4時間がたつと自動的に運転を終了する、と。
湿度が55%以下に下がったため、停止したのです。
止まったときの湿度計と、取れた水の量を見てみました。
湿度計の針は45%まで下がってました。
除湿効果が問題ないことが、証明されました。
除湿機のタンクの水は、ご覧の通りです。
ちなみに満水になったときは、運転を自動で停止します。
洗濯物の乾き具合と匂いはどうか
さて、問題の洗濯物の乾き具合と匂いはどうでしょうか。
まずは乾き具合。
うーむ、完全に乾ききってはいませんね。
8割くらいの乾き具合、といったところ。
乾ききるまで、干し続ける必要はあります。
続いてニオイはどうか。
乾くスピードが早いので、雑菌が繁殖しにくいのでしょう。
生乾きの匂いについては、別記事で紹介しています。
匂いに効果があることは、間違いありません。
違う日に自動ではなく「乾燥」で使用したところ、完全に乾ききるまで乾燥が出来ました。
自動でない場合は、湿度が下がっても運転を停止しません。
部屋の除湿機として使用してみた
部屋干し目的でなく部屋の除湿機として、使用もしてみました。
- リビング(LDK)で使用(19.4帖)
- 湿度65%の雨の日(5月)
- 洗濯物は干していない
上記の条件で検証。
「強」だとうるさいので、「弱」で使用しました。
その結果、
1時間で湿度50%まで除湿できました。
ジメジメ感が無くなって、快適な湿度です。
この使い方は想定していなかったので、嬉しい誤算。
洗濯物がないと、除湿のスピードはかなり早い。
梅雨の時期に、重宝することは間違いなしです。
まとめ
使用したメリット、デメリットを含めてまとめます。
メリット
- 生乾きのニオイがしなくなった
- 除湿効果は抜群
- 乾くスピードが大幅に短縮
- 部屋の除湿機としても使用可能
デメリット
- 大きい
- 違う階や違う部屋には気軽に持っていけない重さ
- 弱モード以外はかなりうるさい
うるささが、大きなデメリットです。
普段生活するリビングやダイニングのような空間では、弱モード一択になるでしょう。
ただし、衣類乾燥除湿機として本来の目的は十分に効果ありました。
加えて部屋の除湿機としても、高く評価できる家電と言えます。
これで梅雨時期や雨が続く天気の日も、洗濯物が乾かない問題は解決です。