洗濯物が乾かない・・・。
部屋干しはイヤなニオイがのこる・・・。
なんてこと、よくありますよね。
特に梅雨の季節なんて、ウンザリするほど雨ばっかり。
洗濯物が乾かないくて、どうすりゃいいのさ・・・。
みなさん同じ悩みを、抱えているのではないでしょうか。
日本に住んでれば毎年梅雨は必ずありますし、梅雨以外でも雨が続く日もしょっちゅうです。
特にイヤなのが、半乾きのニオイ。
部屋干しで湿気が多い日は乾きが遅いので、イヤなニオイが残ってしまうことです。
乾燥機で一気に乾燥させることもありますが、1軍の服(高い服やお気に入りの服)はかけられない。
2軍(部屋着とか)、3軍(安い肌着や安い靴下)は別にいいですけど。
加えて、乾燥機だと電気代も気になります。
そこで思い切って、衣類乾燥除湿機を購入することにしました。
選定した理由と、実際に使用してみたシャープの衣類乾燥除湿機「CV-H120-W」のメリット、デメリットを紹介します。
衣類乾燥除湿機は除湿方式の選定から

まずは購入する除湿機の除湿方式を選定します。
用途や使用する期間で、除湿方式のチョイスが決まります。
除湿の方式はコンプレッサー方式、デシカント方式、ハイブリット方式の3種類
基本的に3種類の中から、除湿方式を選定します。
- コンプレッサー方式
- デシカント方式
- ハイブリット方式
コンプレッサー方式
コンプレッサー方式は、エアコンの除湿方法と同じです。
コンプレッサーを通して冷媒(フロンガス)を循環させて、湿った空気を冷やして湿気を水滴に変えます。
コンプレッサー方式のメリット
- 夏場や梅雨時期の高湿度のときに、パワフルな除湿力を発揮する。
- 消費電力が小さいため、ランニングコストが安い。
- 部屋の気温上昇がほぼなし。
コンプレッサー方式のデメリット
- 冬場など湿度の低い時期の除湿能力は低い。
- 音がうるさい。
- 比較的大きくて重い。
デシカント方式
デシカント方式とは、水分の吸収性能に優れた乾燥剤(ゼオライト)で水分を吸着させます。
その吸着させた水分を、ヒーターで温めて熱交換器内で結露させて水滴を集める方式です。
デシカント方式のメリット
- 湿度によって能力に変化がないため、冬場でも使用が可能。
- 音が静か。
- 比較的コンパクトな機種が多い
デシカント方式のデメリット
- ヒーターを使用するので、室内の温度が上昇する
- 夏場には不向き
- 消費電力がコンプレッサー方式の2〜3倍
ハイブリット方式
ハイブリット方式とは、夏場はコンプレッサー方式で冬場はデシカント方式で運転する、いいとこ取りのタイプです。
ハイブリット方式のメリット
- 気温によって除湿方式を変えてくれる。
- 1年を通じて快適に使用ができる。
ハイブリット方式のデメリット
- 本体が大きくなる。
- 価格が高い。
3種類のメリット、デメリットは明確に別れますね。
我が家の使用の目的は湿気の多い時期、つまり夏場と梅雨時期に限定されます。
冬場に使用することは、基本的に想定していません。
冬場は逆に加湿したいので。
ということで
方式はコンプレッサーで決定です。
音がうるさいってことが、心配なところですが。
衣類乾燥除湿機の機種選定

除湿方式は決まりましたので、次は機種の選定です。
湿気の多い時期だけの使用ですので、余計な機能は求めていません。
問題なく除湿できれば、無駄な機能は不必要です。
というのも、我が家ではそこそこ値段(¥70,000オーバー)のする加湿空気清浄機を使用していた事がありましたが、メンテナンス不足で2年足らずでダメにしてしまいました。
カビ臭いと言いますか、雑巾臭いと言いますか、あのイヤなニオイがとれなくなってしまいました。
加湿機能が邪魔だったなと。
空気清浄機に関しては別記事で説明しています。
空気清浄機を購入するとき、 どうせ買うなら、加湿機能付きのほうがいいかな?って考えますよね。我が家も過去に、加湿空気清浄機を使用してました。そこそこ値段の張る、上位機種の加湿空気清浄機です。[…]
ですので今回は
除湿機能と価格が重視です。
予算は¥20,000くらい。
そこで我が家が選定したのは
シャープのCV-H120-W
という製品。
購入の理由は
- インターネット上の口コミが良かった
- ランキングサイトで1位
- 価格帯が安すぎず、高すぎない
価格はAmazonで、¥24,700でした。
早速Amazonで購入。
しかしAmazonはすごいですね。
発注した翌日発送で出荷ですもん。
シャープの衣類乾燥除湿機CV-H120-Wの購入レビュー
外観
購入した衣類乾燥除湿機が届きました。


開梱した状態がこち








大きさは一般的な加湿空気清浄機くらい。
まぁ、サイズは想定通りですが重さが、
メッチャ重い。
見た目よりも中身が詰まっている感じで、ズッシリきます。
15.5kgですので、年配の方や女性は注意が必要です。
頻繁に違う階に運んでだり、色々な部屋で使用したい方には向きません。
キャスターはついていますので、平面移動では持ち上げることは不要です。
・・・ん?


このキャスター、
横にしか移動できないんです。
上位機種も横移動しかできないので、きっと何か意味があるんでしょう。
だだ、キャスターがプラスチック性で、持ち上げなくても床を滑らすことはできます。
持ち上げずに右、左と交互に引っ張れば、容易に前後移動も可能です。
滑らせても、床は傷付きませんでした。
使用してみた感想と除湿の効果
さっそく使用してみます。
まずは懸念してた音を確認してみましょう。
スイッチを入れた感想は、
こりゃマジでうるさいわ・・・。
コンプレッサーの音がうるさいとの口コミでしたが、
コンプレッサーというより風の音です。
ゴォォぉぉぉぉぉ!って風の音。
空気清浄機の最強出力レベルの音です。
普通の掃除機レベルの音です。
我が家ではリビングとは違う部屋で部屋干ししているのであまり支障ありませんが、リビングで部屋干ししてこの除湿機を使用するのであればちょっとキツイかも。
テレビの音とか聞こえなくなります。
弱なら大丈夫(我慢できる)ですが。
除湿効果を検証。
音は我慢として、機能的にはどうなのか調べました。
6畳の部屋で計測。
普段は湿度が上がることがイヤですので、ドアを開けっ放しで部屋干ししていますが今回は締め切って計測します。
まずは洗濯物を干した後の、湿度を計測。


部屋干し後に、グングン湿度が上昇して70%までいきました。
湿度が上昇したところで、使用してみます。


今回は「自動」で、スイングは「広角」を使用します。
使用して5分後の湿度です。


除湿どころか、湿度が上がっているじゃないですか!
どういうことや!
そうか・・・
わかったぞ。
風を吹き付けているので、洗濯物の湿気が空気中に飛んでいる状態なんだな。
それでは15分後の、湿度はどうでしょうか。


変わってない・・・。
こりゃ10分、15分で、変わるようなもんじゃなさそうです。
今度は1時間後の湿度を計測してみましょう。


おお!!!
下がってる!!!
今度は劇的に下がっています。
まず洗濯物に風をあてて、湿気を空気中に飛ばす。
それを吸い込んで除湿しているので、
まずは湿度が上がり、その後下がるのです。
お次は、2時間後をみてみましょう。
しばらく放置します。
リビングでくつろいでいると、部屋干ししている部屋から機械音が。
「ピー」
ん?いまピーって聞こえたぞ。
除湿機を確認したところ、今度は
止まってるじゃないか!
説明書を調べてみたら、自動運転の場合は
運転開始から約60分たって湿度が55%未満になるか、4時間がたつと自動的に運転を終了する
とのこと。
なるほど。
湿度が下がったから止まったのか。
止まったときの湿度計と、取れた水を見てみました。


湿度45%です。
除湿効果は抜群ですね。
除湿機のタンクの水は、ご覧の通りです。
洗濯物の乾き具合とニオイはどうか。
さて、問題の洗濯物の乾き具合とニオイはどうでしょうか。
まずは乾き具合。
うーむ、乾ききってはいませんね。
8割くらいの乾き具合といったところです。
乾ききるまで、干し続ける必要はあります。
続いてニオイはどうか。
乾くスピードが早いので、雑菌が繁殖しにくいのでしょう。
生乾きのニオイについては、別記事で紹介しています。
タオルやバスタオルに付いた、雑菌臭の臭い匂い。うんざりしますよね。半乾き臭の、あの嫌なニオイです。雨が続くと半乾きになるし、湿度が高いのでなかなか乾かない。一度に臭いニオイがつくと、何度洗っても雑菌臭取れま[…]
ニオイには効果があることは、間違いありませんね。
後日、自動ではなく手動の「乾燥」で使用したところ、完全に乾ききるまで乾燥が出来ました。
部屋の除湿機として使用してみた
部屋干し目的でなく、部屋の除湿機として使用もしてみました。
- リビング(LDK)で使用(19.4帖)
- 湿度65%の雨の日(5月)
- 洗濯物は干していない
上記の条件で検証。
強だとうるさいので、弱で使用しました。
その結果、
1時間で湿度50%まで除湿できました。
じっとり感が無くなって、快適な湿度です。
これは想定していなかった使い方で、嬉しい誤算。
洗濯物がないと、除湿スピードは断然早い。
梅雨の時期に、重宝することは間違いなしです。
まとめ
使用したメリット、デメリットを含めてまとめます。
使用して感じたメリット
- 生乾きのニオイがしなくなった。
- 除湿効果は抜群。
- 乾くスピードが大幅に短縮。
- 部屋の除湿機としても有能
使用して感じたデメリット
- うるさい。
- 違う階、違う部屋には気軽に持っていけない重さ。
- 強モードが、とにかくうるさい。
うるささが大きなデメリットですね。
普段生活するリビングやダイニングのような空間では、弱モード一択になるでしょう。
ただし、衣類乾燥除湿機として本来の目的は十分に効果ありました。
加えて
部屋の除湿機としても、高い評価できる家電です。
これで我が家の梅雨時期や雨が続く天気の日も、洗濯物が乾かない問題は解決です。
みなさんのご参考になれば幸いです。
リンクを貼っておきます。
以上、シャープ衣類乾燥除湿機「CV-H120-W」の使用レビューでした。