楽天モバイルの電波は地方でも使える!ahamo→楽天へ移行した出張者が全国実測レビュー

この度、ahamoから楽天モバイルへと乗り換えました。

乗り換えにあたり、多くの方が抱える最大の懸念は、「電波状況」ではないでしょうか?
私は全国各地へ出張する仕事柄、都市部から地方、さらには山間部に至るまで、様々な場所でスマートフォンを利用します。
ドコモ回線を利用するahamoから、楽天の回線へと変わることで、仕事の効率や日常生活に支障が出ないか、この点が大きな不安でした。
そこで今回は、この疑問を解消すべく、自身の日常的な移動や出張先で、楽天モバイルの電波状況を検証しました。
ahamoユーザーだった私が実際に経験した、全国での通信品質の実態をレビューします。
ahamoから楽天モバイルへ乗り換えた理由

ドコモ回線のahamoを使い続けてきた私が、楽天モバイルへの乗り換えを決断したのには、明確な理由があります。
それは、コストパフォーマンスと将来的な通信品質の安定性という、二大要素を両立できると見込んだからです。
ahamoから乗り換えて月々802円節約!楽天モバイル「最強プラン」の段階制料金とコスパ
ahamoの定額プランでは、あまりデータ通信を使わない月でも、安いながらも固定費がかさむという課題がありました。
一方、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、使った分だけ支払う段階制の料金体系が大きな魅力です。
料金は以下の3段階に分かれています。
| 使用GB | 月額料金 |
|---|---|
| 3GB未満 | 980円(税込1,078円) |
| 20GB未満 | 1,980円(税込2,178円) |
| 20GB以上/無制限 | 2,980円(税込3,278円) |
特に、2,980円(税込3,278円)でデータ通信が使い放題となるのは破格です。

私の場合は月10~15GB程度で収まるため、ahamoからの乗り換えで月々802円の節約になります。
さらに、通話に関しても「楽天リンク」を利用することで通話料が無料になるため、追加費用は一切かかりません。
プラチナバンド(700MHz帯)獲得で電波のつながりやすさは劇的に変わる
楽天モバイル最大の懸念点は、やはり【電波のつながりにくさ】に尽きます。
しかし、この不安を払拭し、乗り換えの決定打となったのがプラチナバンド(700MHz帯)の獲得です。
この周波数帯は、建物の中や地下、地方の山間部などにも電波が届きやすいという優れた特性を持っています。
現在、このプラチナバンドを利用した基地局の設置が急速に進められています。
これにより、今後は全国で屋内や移動中の通信安定性が劇的に向上することが見込まれます。
楽天モバイルの「つながりやすさ」は他社と遜色ない?ahamo/auと比較した全国実測レポート

料金面での魅力で乗り換えを決断したとはいえ、楽天モバイルが不満なく使用できるのか?

その答えを出すため、出張の機会を利用し、全国規模で電波状況を調査しました。
検証範囲は、大都市の地下街から、新幹線での移動中、さらに地方の出張先まで多岐にわたります。
ahamo時代、そして会社支給のauと比較しながら、楽天モバイルの「つながりやすさ」の実態を検証していきます。
【都市部・移動編】東京・大阪・名古屋の主要駅と周辺の検証結果
私の会社は東京にあるため、ホームグラウンドは東京です。
全国へ出張しますが、特に移動や活動の拠点となるのは、大阪と名古屋となります。
新幹線の電波比較
まず、新幹線での移動中の検証結果です。
結論から述べると、ahamo、au、楽天モバイルのどのキャリアも、電波状況は同等の厳しさでした。
これは、高速移動によって電波を拾う箇所が次々と変わり、一時的に「圏外」や「不安定な接続」となることが原因でしょう。
新幹線という特殊な環境下での通信安定性は、どのキャリアでも条件が同じだと結論付けられます。
主要都市での電波状況
東京、大阪、名古屋といった主要都市の地上部においては、楽天モバイルはストレスなく快適に使用できました。
通信品質は他のキャリアと遜色ありません。
しかし、地下での利用には注意が必要です。
検証の結果、地下街や地下鉄構内など、地下深い場所では楽天モバイルの電波が入らない、あるいは非常に不安定になるケースが見られました。
日常的に地下での利用頻度が高い方は、現時点ではまだ楽天モバイルへの乗り換えを様子見するのが賢明かもしれません。
地下利用がメインでなければ、主要キャリアと同等の使い勝手だと言えます。
在来線の電波状況
在来線での移動中については、楽天モバイルが他社より若干劣るという結果でした。
ahamoやauでも電波の入りにくい箇所は存在しますが、どのキャリアも主要駅周辺など、5Gエリアに入った際に不安定さを感じることがあります。
楽天モバイルも同様に電波が入りにくい場所がありますが、他キャリアと比較するとその傾向がやや顕著です。
特にトンネル内では、電波が途切れることが目立ちました。
とはいえ、その差はあくまで若干です。

私は基本的に電車内はずっとスマホを眺めていますが、楽天モバイルの電波状況は許容できる範囲です。
【地方編】地方都市と郊外の電波状況
続いて、東京、名古屋、大阪の三大都市圏以外での電波状況です。
楽天モバイルへの乗り換え後、東北、甲信越、関東、広島、東海、中部地方へと出張しましたが、その結果は非常に良好でした。
ahamoやauと比較しても、通信品質に全く遜色はありません。
町中から人口の少ない郊外までを移動しましたが、電波が原因で業務に困ることはありませんでした。
結論として、地方や郊外で使用する場合においては、楽天モバイルは全く問題なく利用可能だと断言できます。
楽天モバイルのRakuten最強衛星サービスも期待大

楽天モバイルの将来的な通信安定性は、地上基地局の拡大だけにとどまりません。
今後、「Rakuten最強衛星サービス」という、通信環境を劇的に変える可能性を秘めた革新的な技術導入が予定されています。
この技術が実現すれば、現在懸念されている不感地帯を解消し、移動中でも途切れない通信の実現へとつながります。
Rakuten最強衛星サービスで日本の不感地帯はゼロへ
楽天モバイルの「Rakuten最強衛星サービス」は、米AST SpaceMobile社との提携によって実現を目指す、画期的な取り組みです。
この技術は、巨大なアンテナを搭載した低軌道衛星を活用し、市販のスマートフォンと直接通信を可能にするというものです。
最大のメリットは、従来の電波が届きにくい山間部や離島など、広範囲にわたる「不感地帯」を劇的に解消できる点にあります。
楽天モバイルは、この革新的なサービスを2026年内に日本国内で提供開始することを目指しており、実現すれば全国でのエリアカバー率が飛躍的に向上することは間違いありません。
衛星通信が提供する「高速移動の安定性」と緊急時の生命線
出張者にとって、新幹線などの移動中の通信の途切れや、地方での電波の不安定さは大きなストレスです。
衛星通信は、地上の基地局から独立しているため、こうした移動中でも安定した通信を提供できるようになります。(トンネル内など物理的に遮蔽される箇所は厳しいでしょうけど。)
さらに重要となるのが、災害時における役割です。
地震や水害によって地上の基地局が損壊した場合でも、衛星からの通信は維持されるため、緊急時の重要な連絡手段が確保されます。
あとがき
全国出張を通じて楽天モバイルの電波状況を検証した結果、私の最終的な結論は「乗り換えは十分にアリ」です。
確かに、都市部の地下やトンネル内など、一部の環境下ではまだ課題が残ります。
しかし、地方での安定性は他社と全く遜色なく、日常的な利用には何ら問題がないレベルに達していました。
月々の通信費を大幅に抑えつつ、プラチナバンドの獲得や衛星通信によるエリア改善が見込まれている点を総合的に評価すると、現時点でのコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。

全国へ飛び回る私が楽天モバイルに乗り換えて、乗り換えなければよかったと後悔したことは一度もありません。
以上です。
それでは、また。







