肌身離さず、お気に入りのタオルケットを家中持ち歩く子供。
それは洗濯もさせてくれないほど、です。
そして最終的には、ボロボロになってしまうほどの使い込みよう。
親としては処分して新しいものと交換したいけど、それもさせてくれません。
それにしても、
なぜそこまで、お気に入りタオルケットに執着するのか。
なぜタオルケットを握っていると、落ち着くのか。
気になりますよね?
そんなわけでお気に入りタオルケットを離さない理由を、ちょっと深掘りして調べてみました。
タオルケットへの執着は成長の証

子どもは成長するにつれ、親離れをしていきますよね。
実はお気に入りのタオルへの執着は、親離れの真っ最中の行動なのです。
産まれて間もない乳児のころは、常にお母さんがそばにいる状況です。
それが成長するにつれ、親の手が徐々にかからなくなっていきます。
それは当たり前のことなのですが、
その時期の子どもにとっては、とても不安を感じる時期です。
その不安を解消するために、産まれたときから一緒のタオルケットを【お母さんの替わり】として触れ、安心するのです。
これを発達心理学で、移行対象といいます。
お気に入りタオルへの執着は、発育中であるからこその行動なので心配するような問題ではありません。
成長している証なのです。
お母さんの代わりなら、タオルケットがないと寝られない理由もわかりますね。
親離れかぁ・・・。
親からすると、ちょっと寂しい感じもありますが。
お気に入りタオル+指しゃぶりの場合は前歯が生え変わったら要注意
タオルに執着すること自体には、心配ないことは前途説明の通りです。
しかし、気をつけなければならないことがあります。
それは
タオルと指しゃぶりがセットである場合の、歯が生え変わる時期です。
お気に入りタオルと指しゃぶりは、ほぼセットではありませんか?
タオルを握ると安心して、指しゃぶりをしながら眠りに落ちるパターン。
保育園、幼稚園の頃までは、特に注意する必要はありません。
しかし注意しなければならない時期が来ます。
前歯が生え変わる時期です。
問題は、タオルとセットの【指しゃぶり】です。
乳歯の場合はいずれ生え変わりますし、元々歯に隙間があるので問題ないのですが、
前歯が永久歯に生え変わるときがきたら、指しゃぶりはやめさせましょう。
前歯が生え変わるときに指しゃぶりをしていると、指で歯が押されて【すきっ歯】になってしまうからです。
タオル=指しゃぶりの場合は、前歯が生え変わるころには解決しなければなりません。
すきっ歯防止のために。
心配しなくても自然に手放すときが来る

まぁ、気にしなくても、自然とお気に入りタオルを手放すときは来ます。
しかも、以外にあっさりと。
大人になってもお気に入りタオルを手放せない人も稀にいるでしょうが、あくまで稀なケースで通常は自然と手放します。
前途上げたように、注意すべきは歯が生え変わるとき。
ただ歯が生え変わる頃は、タオルへの執着心も薄れている年頃です。
タオルを握ると指しゃぶりしてしまう場合は、すきっ歯のことを子どもに説明してタオルを手放すよう説得すれば、聞き入れてくれるはずです。
タオル離れの、いいきっかけでしょう。
指しゃぶりとセットでなければ、特に注意する必要はありません。
急いで辞めさせなくても、いいでしょう。
まとめ

なぜお気に入りタオルへ執着するのかは、
子どもが成長して親離れが進んでいる証でした。
何も心配することはありません。
むしろ成長していることを、喜んでもいいのでは。
それにしても、小さい子どもがお気に入りタオルをにぎにぎして、指をちゅうちゅう吸っている姿って可愛いですよね。
あの可愛さを超えるものは、ないかもしれません。
そんな時期のお子さんをお持ちの方は、今の可愛さを存分に味わってください。
タオルの心配など、二の次です。
だってあの可愛さ、今しか味わえないんですから。